日当を貰ってやると、頼まれたからやってあげる。という気持ちが生まれたり、仕事として義務でやらなければいけないと、思う心が生まれる。
村のシルバーに仕事を頼むと、長年百姓を続けて来た人は、頼んだ時間よりも1時間も早く来る。
頼んだ仕事以外の事も、当たり前のようにやってくれる。
ところが、最近シルバーに登録した人の中には、楽をしたいという気持ちで草刈りをする人がいる。
この差はなんだ!
頼まれ仕事であれ、会社の仕事であれ、「コレは、自分の仕事」と決めて取り組まないから、
ついイヤイヤやる羽目になってしまう。
何とかわいそうな人生をおくることか。
イヤイヤ一日を過ごすなんて。
言われた事をやろうとするから、イヤイヤになる。
10日までにやってくれと言われたら、8日には終えてしまえ。
8日に仕上げると決めたのは「自分」
その時から、義務から開放されて、自分の目標になる。
全ての指示を、自分の目標に置き換えろ。
30年、40年指示され続けて生きるか、自分の意思で生きるか、
指示され続けてイヤイヤやるか、自分の目標に置き換えて、自分の意思で生きるか。
ココまでは誰でも、結論は同じ「自分で決めるからやる気が出る」
堀場製作所の、堀場社長の「分社経営」
稲盛氏の「アメーバ経営」
そう思って人を使ってきた。
働く動機付けで一番大事な事は、自分でやる事を決めて取り組むのが一番やる気が上がる。
「ヒューマンライフシート」
過去を振り返ってみると、行き当たりばったりの人生。何のプロにもなっていない生き方を反省して、これからの人生設計をしよう。
これからやること、趣味、健康、貯金、家族とする事、友達、親戚、身につける知識、技術、積んでおく経験。
それらを獲得するために、この半年何をするか、この一年何をするか。
これを書き出して、ボーナスの支給日に上司とライフシートの実行状況を報告する。
自分の今日の姿は5年前に計画したのが、今ある。これから5年間を、価値ある人生にしよう。
それが「マイライフシート」
「ショーシャンクの空に」では、40年も50年も懲役を食らっていた囚人が、恩赦で開放され、生活に困らない様に、スーパーの店員のしごとも、あてがわれている。元囚人は、それまで50年、考えずに生きてきた、スーパーの店員とて、悩むほど生き抜くのにむつかしいわけではない。
にもかかわらず、出所して数ヶ月で自殺してしまった。
自立するとはこんなにむつかしい物かと考えさせられた。
八百八町の元社長加藤さんに聞いてみた。
八百八町の、やり方
社員の中でやる気のある人には、会社で開発した店を委託運営させる。
資金なしで独立して自分の店を持たせてもらった様な物である。
委託運営店舗は50店にも及んでいる。
委託して2年間は、殆どの店が毎月売り上げアップ。給料も、どんどん増える。多い人は100万130万毎月稼ぐ人もいたらしい。
二年経つと、60%くらいの店長が脱落してしまう。
遅い出社、店に来なくなる。ゴルフに行く。早く帰って飲みに行く。
緊張の糸が切れてしまうのだろう。
2~30%の店長は、3店になり5店持つようになる。
この差は何かよりも、こんなもんだ、と捉える方が、人の見方において間違いを少なくするだろう。
自分で決めるということは大事であるが、自分で決めたからと言って自堕落になってしまう人は60%以上もいるということ。
マイライフシートを作ろうが、分社しようが、フォローしないと、60%以上の人たちは、落ちてしまう人達なんだと、決めておく事。
テンポスでは、自分で決める。年に二回上司がフォローする。
立候補制、盛りだくさんのトレーニング。
早く、目標と、方針だけで、やれる人を、何人か揃えたいものだ。