テンポス道場の合格基準は明確なものがない
地獄の特訓を、アレンジした研修で審査をパスする基準は、多分に審査員の個人的見解に左右される。
今回の九州地区での飲食店店長は、28名が参加した。
最終審査「管理者への道」は、大声を張り上げて文章を読む。
合格基準は、本人が挑戦を続けられなくなるまで、不合格にする。
その中で何回もトライをし続けていると、見えてくるものがある。見えるようにするのには、諦める寸前まで不合格を出し続けないと、到達しない。
地獄で仏を観ると言う心境か。
凡人にその心境に至らせるのには、真剣に取り組ませて、何回トライしても不合格をもらい、5時間も6時間も挑戦を続け、何回もくじけては自分を奮い立たせ、ヤットの思いで合格させる。
普通に苦労してきている位では、このような状況に陥ることはない。
10時間も極限状態に落とし込んでつかむ物は計り知れない。
ところが、早々脱落する者の中には、合格基準はどうなっているんだと騒ぐやつが出てくる。
新卒研修でも「審査基準の曖昧さについて」、もんくを言う者が必ずいる。
我々経営者だって、店長だって、社員だってそうだ。
なにをすれば「客」から合格を貰えるか。それを探るのが仕事の重要な部分で、明確で無い合格基準に向かって、トライし続けている。
挨拶の審査、「感じ良く 心がこもっているか」これが合格基準だ。
当然審査員一人一人の感性で判定するわけであるから、あの人は厳しくてなかなか合格しない、この人は簡単にパスさせてくれると、まちまちの基準が知れ渡る。すると、何人かが
明確な合格基準はどうなっているんだと、訴えてくる。
ここぞようチャンスとして教える。
「客」に喜んで貰えるサービス 商品 分かってますか。一人一人が、違う基準で食事をしている。
何に喜んで頂いたのか推測するしか無い。「覆面調査」をしても調査員によって判定は違う。
なのに何故研修になった途端、明確な合格基準はどうなっているんだとなどど騒ぐのだ。
人事考課でも同じことが起こる。
曖昧な考課査定は許せない。と言うが、厳正な考課査定は、この世には無い!
にも関わらず、そんな事を言わせている会社もある。
できる限り「公正に」人事考課はしたい。だけど不可能!