ビジネスアスリート 森下篤史
テーマ:商売の話
インド バンガロール
バザールには、1000か2000か分からないほどの数の店舗が立ち並んでいる。どれも小さな店で、そこに立つ商売人は路上にカゴを3つ4つ並べて、玉ねぎやらジャガイモを売っている。
1日で4~5人の客がつけばいいのだろう。
これほどの多くの店があれば「競争が激しい」のだろうが、隣同士で客の取り合いをしていない。目の前に立ち止まった客には、しつこく勧めるが、通り過ぎてしまえば、声もかけない。
乞食の方が一生懸命である。
全ての店で、葉菜類は水気がなくてしおれている。
空き缶か桶に入れて、生き生きとした、野菜を並べることをしない。
ましてや、POPだの、販促物など、考えようもない。
店と店で客の取り合いをしない。
売れれば嬉しいが、売れなければその日は水を飲んでれば良いとしている。
反省もなければ、工夫もない。明日のことなど考えたこともない。
結果 客を取り合うのではなく、分け合っている。
ちょっとした工夫をするだけで、売り上げは3倍や5倍になるのに、思いつかないのだろう
ひるがえって 日本の飲食店
真面目に働いてはいるが、競争店対策をする店は少ない。
よそを見て工夫する店も少ない。
メニューに工夫を凝らすところも少ない。
昨日と同じように、やっている。
工夫はしないが一生懸命に生きている
つまるところ、インドの露店と同じ。