社長の器が大きいと売り上げが上がるか?

テンポスの創業社長、森下篤史の日々、経営で感じることを記事にしていきます。

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社長の器が大きいと、売上は上がるのか?

私の考える器が小さい人とは・・・

①規則の適用が厳格で、杓子定規。 ここは俺に任せろと言えない人

規則はあるものの、事柄に応じて柔軟に運用していると、運用した自分に責任が降りかかってくるものだ。だがら規則を厳格に守り、責任を取ることを避けている人は、そういう人だと、周りの人にはばれているのに、口ではたいそうなことをいう。裸の王様状態だ。それでいてプライドでも高いものなら、滑稽で哀れな人だと思われてしまう。。逆に俺は規則を弾力的(柔軟に)適用が多すぎて、3年前に免停をくらった。交通違反を重ねるのは、どっかに規則をなめているのかもしれない。
その分、社内でも、教育の現場では厳しく指導するが、日常はまあまあ良いじゃないかとなる場面が多く、社員は判断基準が分からないので、どうでも良いことまで聞いてくることになってしまう。

②対人関係において、相手の発言に悪い方に敏感に反応し、言い返したり怒ったりする人

人生経験も積んでないような若い者が「人って認めないと育たないですよ」などと言おうものなら、突如「小僧!俺に教えようってか」と怒鳴り口調で反応してしまう。日頃、社員教育のために、その場で教えようとするあまり、敏感に反応癖がつき、接する人全てに反応するようになってしまった。説いて諭せば未だ格好はつくが、いきなり怒るようでは、器が小さい。俺のことだ。

③許せない人

俺は、失敗は許せるが、言い訳は許せない。御免なさいと言われると、大概許してしまう。器の問題でなく「甘い」だけかもしれない。かと言って、簡単に謝られると、こっぴどくしかってしまう。

④私心を捨てきれない人

自分の都合だとか、自分の損得が行動の基準になると、大事なところで信頼されなくて、大きく損をすることになるが、目先の利益に走り、得をしたような気になる。自分の損得に敏感な人は、ある部分合理的で、悪いことではなくむしろ、私心を捨てることができれば、市場競争の社会においては、重要な資質である。学生時代、アルバイト先で見えないところに行くと、サボってばかりいて楽をしていたが、同僚に「サボると何かいいことでもあるのかい」と言われたことがショックで、俺は、ケチな野郎だなぁと、ぐさっときた。それ以来自分の損得と、大義のせめぎ合いを続けている。

器が大きいとは

器が小さい人の逆をやれば良いがそれだけではもの足らぬ。器が大きい人は、「志」が大きい。志抜きに器を語ることはできない。大望を抱き邁進するも、人を許せる(包容力)ことが出来る。こんな人になりたい。

社長を何人も見てきた。上場会社の社長あたりでも、「器が大きい」人は少ない。つまり社長として、売上を上げる、実績を上げるためには、「器」よりも大事なものが他にもあるということになる。実績を上げる力とは、ドラッカーさんは、「成果を上げる」力で何をすれば「成果につながる」かを説いているが、その中でもやはり、「リーダーの資質」には「器」に関しても書いている。だが、俺の結論としては、「器が大きい」方が良いが、そんなものは小さくたって立派な業績は上げられる。

ただし、人の道を極める俺としては、いつか器の大きい人になりたいと努力してはいる。
だけど、永遠に発展途上を続けるんだろうな。

森下篤史

株式会社テンポスバスターズ取締役会長