ハンバーグ専門店を作った

あさくま川越店

「ハンバーグ中心の新業態だから、オールあさくまで、絶対に成功させようという思いがこもった店になっています」

店長:関口高由

あさくまのメニューの中心はあくまでステーキだ。川越店は、ハンバーグ中心の業態を作るための実験店という位置づけで、開業した。
通常のあさくまで食べられるハンバーグは8種類程度だが、あさくま川越店では、約20種類のハンバーグが提供されている。看板メニューはスモークドハンバーグ(ランチで1580円。)ハンバーグ比率を全体の75%程度に高めることを目指す。

なぜハンバーグ中心の業態に乗り出したのですか。

関口 今はステーキ肉の業態全体に勢いがありますね。だから、あさくまの業績が良くなったのも、ステーキ肉業態の流行にのっている部分も、あるかも知れません。ですから、ステーキがトレンドでなくなったときを見越して、今のうちに利益率が高いハンバーグをより強化し、リスクを分散するというねらいです。

——川越店にしかないハンバーグというと。

関口 ハンバーグ中心の業態のために新しくオリジナルで開発した看板メニューがスモークドハンバーグです。食欲をそそる燻製の香りが自慢です。ハンバーグの中にポテトサラダを入れたポテサラ IN ハンバーグ、八丁味噌を入れた八丁味噌 IN ハンバーグ(ともにランチで1680円。税別)も、ほかの店では、まず食べられないハンバーグだと思います

オープンからまだ半月ほどしかたってないのに、営業は好調ですね。

関口 ランチは、ほぼ満席になります。サラダバイキングを目当てにした女性グループや、お子様連れのお客様が多いですね。当店はサラダバイキングに力を入れているので、その充実ぶりが口コミで伝わっているのだと思います。売上は、オープン当初は20~30万円でしたが、最近では日曜日で70万円くらいですから、悪くないスタートになっています。

——ハンバーグの比率は。

関口 まだ6割弱ですから、一般のあさくまよりはかなり比率が高いものの、目標には、まだ届いていません。また、川越は、ステーキ、ハンバーグの競合店がかなり多い。お客様は、当店と競合店の味、居心地の差を見定めている段階だと思うので、気は抜けません。オープン前に、ハンバーグは、競合店を少しでも上回る味にしようと努力して開発しましたが、現在も、まだ納得がいかなくて、改良を続けています。看板のスモークドハンバーグにしても、毎日毎日、新しい試みをしています

——森下社長は、この業態の店を、どんどん出店したいという意向のようです。

関口 少し待って欲しいとお願いしています。もう少し試行錯誤して、これだと自信を持てるハンバーグのソリューションが、確立してから次に展開したいのです。また、ハンバーグ中心の業態では、サラダバーの充実とレベルアップも非常に大切なポイントだと考えて、毎日、サラダバーの研究と改良にも取り組んでいます。最後に、この機会に言っておきたいのは、この店は、店長である僕の力ばかりではなくて、ほかのたくさんの社員の力が結集された店だということです。多くのエリアマネージャーも、商品部も、販促グループも、いろんな店の店長も、オープン前から、毎日のように当店に応援に来てくれています。新業態だから、オールあさくまで、絶対に成功させようという思いがこもった店になっています。