ハノイに夜の10時に着いた。

ハノイの飛行場に夜の10時に着いた。
ホテルの人が、看板を掲げて待っているので、タクシーを探さなくても良いとの事。
案外簡単に運転手が見つかった。
車まで誘導されて行くと、白人女二人も乗り込んで来た。
「Are you going to centoral hotel?」
「ペラペラ、キャーキャー、ペラペラ ××hotel」
セントラルホテルではないようだ。別に問題はないか。
ものの10分も行かないうちに、暗くて狭い未舗装の道路に入って行った。
「「Why do you go darek narow road」
ベトナム人「ペラペラ、ゴチャゴチャ」なんだかわからぬ。
女が「ペラペラ、キャーキャー」文句を言ってるようだ。
車を止めて、出ろと言う。
待っていた男が外から後ろの席の女を引っ張って降ろそうとした。
「なんだこの野郎!!」
助手席の俺は運転手の肩を揺すって怒鳴った。
女はもう一人の女に捕まって、引き摺り出されないようにしている。
その間に英語で文句を言い続けているが、キャーキャー言うだけで意味が通じないようだ。
引き摺り出そうとして、ベトナム英語で言うから余計に理解出来ない。
冷静なもう一人の女が、自分のホテルに連絡した。
その携帯を運転手に渡して、しばらく話した後運転手が女に携帯を戻した。
女はホテルの人と携帯で話した。
車の調子が悪いので、乗り換えてもらいたいとの事。クズグズして騒ぐので引っ張って降ろそうとした。。
女も静かになった。
よくわからないまま、俺も安心した。
走り出して運転手がペコペコ謝った。
「心配かけてすみません、farether!」