森下グループ長 様
テンポスの店を10年見ていると、やはり
「店長の力」は大きい。
最近も千葉店の店長が変わったあとに
店員から「店長ってこんなに違うんですね」と
聞いたり、新潟店は変わった翌月から、売上1,5倍
客数1,6倍と変化したり。
テンポスの店長に必要な力はなにか。
私は明確なものはまだわかりませんが、大きく
言うと、もともと自由度の高いポジションで
判断力、求心力、企画力などありとあらゆる
要素をバランスよく持っている人でしょうか?
どの業種、会社でもそれはそうだと言われ
そうですが、これまで実績のある店長を思い返すと
そのような気がします。
狼養成所は非常に楽しみです。
私もリーダーシップについて、
勉強させて頂きます。
田野
田野君へ
一ヶ月程前、環八の千鳥町交差点で、運転中に携帯使用で切符を切られた。今日又捕まった。
自宅に帰る途中渋滞を狙って、取り締まりをやっている。
一ヶ月で二度目だ。
何というお馬鹿さん!
シートベルトも3~4回捕まってこの頃やっと当たり前に、シートベルト装着する様になった。
シートベルトといい、携帯といい、何回も捕まらないと真人間になれないのは俺の性分!
どう考えたってそんな物は捕まるに決まっているし、損するのは目に見えている。
分かっている。分かってるって!
にもかかわらず。相変わらずお馬鹿さん!
当然のことながら、捕まった時は暴れたくなるほど「むかむかする」
ポリに返事するにもわざとつっけんどん。
その上罰金!未だ三菱に借金の返済が始まったばかりで、罰金など払っている余裕はない。
それならシートベルトすればいいじゃないか。携帯はイヤホンをつければいいじゃないか。
分かってるって言ったろう!うるさいな~。くどいと終いには切れるぞこの野郎!
体得するってなんなんだろう。
子供時代、川で遊んでいて石を飛び越えようとして躊躇して止める。
翌年なんのことはなく飛び越えられた時、あれっ!去年あれ程怖くて飛び越えられなかったのに。
そんな経験がある。
能力開発は運動であれビジネスであれ、同じような経験をしながら体得する
人の応援をもらったり、失敗したりしながら力をつけて
40才を過ぎれば大抵の仕事は、自分で処理出来るか応援が必要かは分かるようになる。
千葉店の元店長の阿部君は、能力がなかったのではない。
目標達成の為にやらなければいけない事は分かっている。
「やらなかっただけ」
遊んでいるわけではない。怠けているわけではない。普通に働いていた。
普通に働いていては、目標達成しない事を知っている。
なのに普通に働いて目標達成しなくて「降格」になっちまった。
なぜだ!
シートベルトすればいいじゃないか。携帯はイヤホンをつければいいじゃないか。
罰金と免停になってやっと当たり前にシートベルトをつけるようになった馬鹿男とおんなじだ~。
俺はビジネスモードに入ると、戦う男になり切って、己の欲望や逃げの気持ち、自己の損得勘定はすべて捨てて、合理的戦略的な行動が取れる。
私生活になった途端「馬鹿親父」になっちまう。
阿部君は不幸にして、ビジネスであれ私生活であれ、「できる範囲」でやってきた。
結果が良い時は、地位も上がり収入も増えた。
ところが、地位が上がってくると、「できる範囲」を超える仕事をこなさなくてはいけなくなる。
できる範囲」をちょこっと超えるくらいのエネルギーを投入してきた。
その結果降格。
頑張らなければいけない時に、2つのミスを犯した。
頑張るとは、何をしたらいいかを書き出して、その作業をやり通す事にすぎない。
書き出した項目が、取りも直さず「徹底項目」ということになる。
2つのミスのうち一つは、徹底しようとしないで、ソコソコやった。
もう一つのミスは「徹底項目」の選択がまずかった。
180センチの高跳びの練習を続けている人が、徹底項目として、毎日2時間30回跳んでいたとする。
一ヶ月して練習量を増やすことに決めた。
3時間で35回跳ぶ、量を増やした。
筋力トレーニングを付け加えた。
メンタルトレーニングも加えた。
これが徹底項目の変更だ。
阿部君は地位が上がった、仕事が変わった時点で、徹底項目を変えなくてはいけなかった。
二つのミスとはそういうことである。
店長降格して心機一転 店舗企画に移籍して 千葉営業所を立ち上げている。
今期中に5人体制にしてくれ。年間利益を1000万あげてくれ。
阿部よ!踏ん張れよ!ヒーヒーいうほどやってみろ!
とはいうものの、シートベルトで、5回も捕まってからやっと当たり前にシートベルトをつけるようになった俺からすると、阿部君がどう転ぶかは、「遠くで祈ろう幸せを」見ているしかないよ。
育ちの良い吉川君は今、徹底項目を、グレードの高い物に変えている。
傍めの俺にもヒーヒー言いながらやってるのがわかる。乗り切れば楽しみだな~と思いながら見ている。
「トライしている吉川君、阿部君に一言言ってやってくれ」
「人に教えを垂れるほど偉くはないですが、最近読んだ本に、大きな課題を乗り越えようとする時は、自分が大切にしている物を捨てる勇気がないと無理だと書いてありました。
例えば 酒をやめるとか、タバコをやめるとか」