店は従業員のためにあるか、顧客のためにあるか。
現場においては、どっちでも良い。
「見識」などというものは、実生活においては、何の役にも立たない。
ユニクロの柳井社長の、記者会見は、見識の発表の場であった。
我々「見識」などをもち出す場面は、一生の間でもそんなに回数があるもんでは無い。
あさくまでは、「見識」をどの様に教えているか。
「あさくま」の上期実績
経常利益152%アップ 経常利益率6,4% 13年間右肩下がりの会社としては、立派なもんではあるが、「志」はずーっと遠い所にある。
上場も、目的地では無い。
経常利益率6,4%は10%以上が目標。
4年で売り上げ150億の、外食グループにする。10年で売り上げ500億にする。
業態開発、海外戦略も、現実のものになってくる。
11月一杯で、4店舗の出店は決定している。物件次第で今年中に、7店舗出店する。
経常利益152%アップは、既存店だから、商品 サービスが、認められ始めて来ていると言える。
覆面調査に基づくサービストレーニング。
新メニューの、アンケート調査による客の評価も、まあまあの所に来始めた。
私自身、この3年間、客に、見放されている実感はあっても、美味しかった、また来たい、と言う評価を貰えていなかったので、実のところ、経費削減による水漏れを止める事をして、赤字は止められたものの、既存店での、客数アップは難しいと、思っていた。
それにもかかわらず、2年連続で140%以上の経常利益アップは、アンケートの評価をひっくるめて、商品と、サービスに、僅かながら自信を持たせてくれた。
既存店客数アップ109,4%
国内の出店のスピードは、既存店の数字が上がるについて、FCの成約数に加速がかかってきた。
本業が充実してくると、M&Aの案件も進んでくると思う。
いよいよ、海外出店も、俎上に上がってくる。
そのために、あさくま スタンダード店、ランチ中心の小型店、ハイクラス店、田舎の親父向けのよく見たらあさくまだったのか店。
実験店作っている。
北京 上海からソウル台北 ベトナム バンコック からジャカルタまで、出店して行く。
日本のサービス業の技術は、国際レベルをはるかに超えている。
我々外食は、自信を持って、日本を世界に売り出せる。
そうなると 冒頭のユニクロ事件に遭遇する事も、現実のものになってくる。
店長30人のうち、28人は、ユニクロの店長と同じ様に、「魚釣り島は、中国の領土です」という看板をあげるという。
1 社員を守る
では、看板を上げなくても、社員は守れるんじゃないか。デモ隊が、襲ってくるのは、見ていれば、後何分で、店にくるかわかる。
社員を守るのなら、逃がせばいいのじゃないか。
店長が守ったものはなんですか?社員をではないとすると、看板をあげる事で守られたものは何ですか?
「店舗」です。
何のために店舗を守ったんですか。
「会社のためです」そうはいうが、
会社は日本ではクレームが殺到して、社長が、釈明の記者会見をせざるを得なくなってしまった。
其れで会社のためですと言えるのですか。
「私は、看板を上げなくて、社員は逃がします。」
「貴方の守ったものは何ですか」
「社員を守りました。」
「貴方の守ったものは、社員ではない。」「
「看板を上げなくて、やるならやれ、社員は逃がします。」
「何故、やるならやれ!」などと言うのですか。守るものがあったから、店舗設備が壊れたって「やるならやれ!」と思ったんじゃないんですか。
「会社のためです」
「中国で出店するなら、魚釣り島は、中国の領土ですと、看板を上げたほうが、会社のためになるのではないですか?」
「中国だけで、出店しているのではないのだから、世界に向かって、会社を守ろうとしたんです。」
「世界に向かって、守ろうとしたものは会社の何ですか?」
「・・・・・・・・」
「世界に向かうんだから、会社の何を、守ったと伝えたいんですか」
「日本の会社です」
「看板を上げない店長は、中国と喧嘩をする気はないが、この店は、日本の店なんだ。やるならやれ!」こう言いたかったんじゃないですか。
「看板をあげる事で、社員を守ったと言ってる店長は、逃がせばすむんだから、店舗設備を守っただけで、社員を守ってもいなかった。にも関わらず失ったものは何ですか?」
「日本の会社です」これを失った。
「日本の会社ですを失うとは、会社ではなく、その底に有る失ったものは、なんですか?」
「日本を失った」「誇り」を失った。
2 :「従業員の命が大事です。」
「嘘つくな!従業員の命が、危なかったか!逃がせばすんだ。自分が怖くて「日本」を売った。
従業員の命が、だなんて、言葉を使って、「日本を売った」自分を恥じるべきだ。」
9.11 10年以上も前、ニューヨーク市民を助けるために、センタービルに行って「危ないですよ、速やかに逃げて下さい」と叫びながら、消防士は、危ない場所に入って行った。
130人以上の消防士の命が失われた。
命を捨てても彼らが大事にしていたものは、何ですか?
「消防士の誇り、」
「誇り」そうです!命よりも大事なもんはいくらでもある。気がついてないだけだ。
若いママ 3歳5歳の子供を助けるために、自分の命を捨てる事はある。
チョットの危険を感じたくらいで、「日本の誇り」を捨てる様な店長であってはいけない。
若いママに負ける様な、「自分の命」最優先に生きてるような、毎日の生活を「恥じるべきだ」
あさくまの店長は、一番大事にするものは「日本を誇る あさくま を誇る」ことだ。