イオンでビニール袋を、沢山持って帰ろうとしていた親父に、カツをいれた

無料だと思って、沢山持ってくな、この野郎!
試食のウインナーを、小学校4年と2年くらいの家族が、ぱくついていた。
2年生が、3つも4つも食べていたから、頭を軽く叩いて「幾つも喰うんじゃね~」親が「何すんだよ」「おめぇが、注意しないから、俺が親代わりだ」「試食じゃないか」「お前達の食い方は、試食じゃないよ。」「いらぬお世話だ!」
店員が困って、店長を呼んで来た。店長は、「まあまあ、試食ですから」「ふざけんじゃ無い、俺は、イオンの株主だ、こんな家族は、客じゃない、タダだと思って、恥じも無く、パクパク喰やがって、お前達は、みたいのが増えて、生活保護の受給者が増えて、くにが困ってんだ。」
ひとだかりがしてきたら、ウインナーの家族はいなくなっちまった。

清算して袋詰めしてたら、親父が、無料の袋を、何枚も何枚も引っ張り出していた。
「親父ぃ、見苦しい真似すんじゃねぇ!」
きっとウインナー家族の、爺いに違いない。
睨みつけてやったら、逃げて行ってしまった。
若者に生き方の見本を見せなければいけない立場なのに、老人のなんと言う体たらく。

まてよ、自分でもそんなことをしてんじゃないか。
国や、自治体の助成金の申請をして、500万1000万の、助成を受けたことがある。
天に恥じない助成金の、受け方をしたかと言えば、ウインナー家族の姿勢とおんなじだぁ!
申請だけして、通れば儲け、国がくれるってんだから、もらえるものはもらっとこう。
イオンの袋を引っ張り出していた親父に、気合を入れていい気になっていた自分が恥ずかしい。

目先の損得では、立派な行動ができるのに、相手が国や自治体になった途端、くれるんなら貰っとこうなんて奴は、生活保護をもらう癖をつけちまった輩を、笑うことはできない。
俺は、卑しいもんだな~、駅のホームに、思い荷物を持った婆さんがいれば、躊躇なく持ってやれる。
こんな美しい心を持った俺が、助成金になった途端、もらえるんなら貰っとこうだもんな~。
呉れるんなら、貰わなきゃ損だって思っちまう。
徳のある人っているんだろうな
やる気もなくなったようなひとが、徳があるっつったって、そんなものは俺の、目指すところじゃない。
競争社会でギラギラと生きていて、そんで持って徳がある人でなきゃあ面白くもなんにもない。
10日ばかり前、道後のタクシー運転手
「休みの日になにしてる?」
「何にもしてません」
「嫁さんいないの?」
「一人です」
「映画は行かないの?」
「映画は、興味無いですねぇ」
「食べには出ないの」
「出かけませんネェ」
「好きな食べ物は何よ!」
「そんなにうまいものは、無いですねぇ」
「何楽しくて生きてるのよ」
「楽しいことも無いですねぇ」
「笑ったり、怒ったりした事ないの?」
「お客さんの中にはいろんな人がいまして、やたら絡んでくる人もいますが、いちいち、頭に来ていると、運転が危ないですから、怒ったり笑ったりしないようにしてるんです。」
「死んでる」
「高僧のような生き方です。」
「高僧って、もっと立派な人かと思ったが、生きる希望も無いようなやる気のない人だとは、思わなかったよ。」