面白かったぞ パキスタン

 アラーの神

我々凡人は、酒を飲むと、頭がおかしく成っちまう。

        女の、またぐらを覗くと、頭がおかしくなる

 よって イスラムでは、酒は飲んではいけない、女は顔をみせるな、肌を見せるな、胸元を見せるな、薄着をして、下着を,想像させるな。

 確かにそうだ。

3年前 

    50がらみの、誠実そうな、飲食経営者夫婦

親の代から、60年の老舗が、資金繰りで倒産寸前、婿である、料理職人の、社長は、説明の途中、感極まって、ぽろぽろ涙をこぼしているところへ、遅れてきた40代の女弁護士が、遅れた言い訳をしながら、持っている資料を、テーブルの向う側の夫婦に、渡そうと立ち上がって、前かがみになった。

7月の暑い日だ。

 乳のでかい女弁護士。ただでさえ、胸元から、谷間が見える。

其れが、前かがみだぜ、薄緑のブラジャーそれが、前かがみだよ。

ああ 思い出すだけで、3年前の、青春が、よみがえる。

ぽろぽろの板前は、なくのを忘れて、迫ってきた乳を、一瞬でも目を離したんじゃぁ、不覚を取ったと、言われたんじゃぁ、あわねぇと、目を見開いている。

 俺なんか不利だ。右目が、視力0,3 

弁護士が、右に座った。左目一本でみなきゃなんねい。

 アラーに言わせると、「お前たち、今何をしなければいけないか、分かっているのか、店に帰れば、お前たちを、頼みに、30年務めている板前、結婚したばっかの娘夫婦、繁治!あの涙は、なんなんだ。

 篤史!なんだおまえは!繁治さん、大丈夫ですよだとぉ。善人ずらして物を言ってる矢先、何が、薄緑のブラジャーだ!

 おろかものめがぁ!」

俺は、パキスタンじゃなくてよかった、

アラーの謂うとおり、確かに、ブラジャーは、頭をおかしくする。

 そんなわけで、パキスタンにいた3日、じゃミールと、其の、親戚の家に泊まったが、どの家でも、一度として、妻が、乳を見せなかった。、じゃない、顔を見せようともしなかった。

 パキスタンに行くというと、日本では、ほとんどの人が、「危険」」という。

 親が生きていた頃は、帰省するたびに、「東京は、毎日のように、人殺しがある、気をつけろよ。」とわれていた。

 そんなもんだと、思っていった。案の定、危険度ゼロ!

兵隊は、一度も出会わなかったし、昼も夜も,喧嘩してる場にも、行き会わない、大声でやりあうこともない。

 ただ

高速道路を人が、頭に荷物を載せて、横断するのは当たり前、スピードは出してないが,逆走する車は何台もあるし、でかい牛が、真剣な顔をして、我々の載った車ときょうそうする。

「じゃミール、牛が横を走っているよ。」

「牛は、法律をしらないから」

 牛がこようが、逆走しようが、見えているんだから、ぶつかる人は、頭がおかしい、ということらしい。

 アラー万歳!!

日本ブランドはたいした物で、中古車についている、漢字は、ブランドの証明だから、鳩ヶ谷学習塾とか,事木村商事、頭と尻に、「事」を持ってきているあたり、なかなかのセンス。そんな車が走り回っていっる。

 きったない、屋台が並んでいる。

立ち止まってみていると、いつのまにか、黒山の人だかり、ひげの濃いでかい奴らに囲まれて,気味が悪い。

「チャイニーズ?」

といって握手の、手を出してくるのがいる。

「ジャパニーズ!」と手を差し出すと、瞬く間に、順番が出来る。

握手をしているところを、写真に収めようと、カメラを持っている友達を呼んできて、撮らせるんだが、気に入らないと、取り直しさせたりする。

 早朝、野菜市場の人だかりの後ろの方から、覗いていると、

台の上で、大声でせりをしている青年が、せりをやめた。

 輪になっている人たちに、なにやら言っている、

謂うことを聞かないもんだから、せり代から降りてきて、みんなに、

「夕べの日本人が、せりをみようと、後ろの方にいるじゃないかよ、お前ら、気を利かせて、ジャパニーズ が見やすいように、中に入れてやれよ」

といったと思う

ひげだらけのでかい人たちが、瞳ノ奥で、目一杯の 親愛の情を、あらわしながら、見てくれ見てくれ、俺たちの国を、日本に帰ったら、国民によろしくいってくれよ、とでも言っているような、輪の中が人懐っこい雰囲気であった。   

 良い国だぜパキスタン 次回は、FBで集めるから、一緒に行こうぜ。 

むこうには、ジャミールがいるからさ。