俺は先ずやってみようタイプ
行動タイプと熟慮タイプの構成
行動イケイケタイプ 10%
動きの悪い行動タイプ35%
行動分析タイプ 5%
分析行動タイプ 5%
頭の悪い分析タイプ 35%
分析計画タイプ 10%
社員を見ていると、仕事の出来る行動分析タイプや、分析行動タイプは少なくて
よく考えられない上に、行動に移すのが悪いタイプこれは動きの悪い行動タイプとしておく。
一方で、元々行動しなくて、考えるタイプなのに理解力が悪い馬鹿も非常に多い。これを頭の悪い分析タイプとしておく。
分析行動タイプや行動分析タイプは、仕事ができるに決まっているので、こちらに置いておく。
分析計画タイプの将来
理解力は高く、論理的であるが、「もっと調べて」が基準にあるので、調べてばかりいて行動に移さなく、実績が上がることはない。
この手の人が中堅リーダーになっていると、言うことは的確なので幹部になり易いが、リーダーの段階で外しておかないと、私が再生応援にいく会社で、このタイプの幹部と話すことがあるが、
彼らは、がいして物知りで客観的、会社の問題点、解決策もバッチリ、最初のうちは俺と話が合うが、宿題をのこしておくと、先ずやってない。
この段階で無能幹部と分かるのだが、社長にとっては良き相談役であった幹部を無能と決めてしまうことに、随分抵抗をする。
小さな会社でやるべきことって、表を作って分析する必要はない。分析計画タイプがいると、長い間経営の数字がよくならない。
ああだこうだ言うだけで、自分はやろうとしないので、数字はよくならない。
明日からどうやって動くか決めて、その先頭に立つだけで数字はよくなる。
営業マンの訪問件数を増やすか。
見込みフォローを手抜きしないでやり、同行すれば直ぐ実績は上がる。
動きの悪い相談者タイプの幹部がいたら、給料を公開する。
長年いる営業幹部は自分の客先としてもって、フォローしている客先を、部下に振り分けてやるだけで、数字が変わる。
幹部の給料を公開できないようだっら、社長の意識の中にその幹部は社員に認められるような働きをしてないってことを知っている。
その幹部がいなくなると、経費は減るし売り上げは上がる。
やる気のある奴は、幹部が動こうとしないのに、自分が動くものかと思っているので、その幹部がいなくなった途端、動きがよくなる。
実績が出ないような会社は、分析計画タイプが幹部にいる事に気がつかない。社長の良き相談者でいるからだ。分析して言うことはいつも正しい、その営業幹部を辞めさせるだけで、利益が出るし、何ら困ることはない。
分析計画タイプの多くの仕事は、経理部長、総務部長だ。今すぐ減俸。暇なもんだから良く新聞を読んで、景気がどうしたとか、業界がどうなってるとか、詳しい。
客観的に会社のあるべきこともきちんと言える。
改革をしない経理、総務は減俸。
この半年で貴方は何を改革しましたかと、質問してみれば一週間でやれることを、○○をやりましたなどと、臆面もなく言うか、若しくは殆ど何もやらず(日常業務さえも部下にやらせている))。
分析計画タイプは、会社が大きくて専門職として使える仕事の量がない限り「害になる」
行動イケイケタイプは、脳の直径が3センチ、本を読むのが嫌い。人の話を聞いてすぐその気になり、やってみるので失敗を繰り返す。
金がたまると次の事で失敗して、元の木阿弥。
又頑張って金が溜まると、新しい事に取り組み、失敗、一からやり直し。
脳は3センチしかなくても、何回も失敗して少しづつ体得する。
単細胞の行動タイプは、失敗を繰り返すうちに次第に成功に近ずく。
KyoDoの創業時
食器洗洗浄機を作った。
仕入先がむちゃくちゃの条件変更を言ってきた。
1台87万だったのを120万に値上げ、5台づつ買え、発注時に5台分現金を振り込め、
名古屋まで取りに来て、検査は自分でやれ、納品後のクレームは有料。
その会社を独立して1年経って、3人で何とかやれるのを見て、元の経営者が意地悪したとしかおもえない。
売って上げませんと言ってるのと同じ。
止むを得ずそこから買うのをやめて、外注先を見つけて、5台づつ作ってもらった。
内蔵のボイラーが手抜きで温度が上がらない。更に中古のモーターを使う。その都度仕入れたモーターなので、機種が違う。台数が増えたら修理に困る。
社員3人のなかの1人中村が「俺でも作れるよ」と言ったのを頼りに3人で2台一度に作った。
俺は川口の給食センターに、中村は町田の給食センターに納品に行った。
温度の上がらないボイラーに懲りて、でかいバーナーをつけて、万全の体制。のつもりだったが。
バーナーがデカすぎて、煙突から勢いよく炎が出る。
炎の先には中二階の床がさがっている。
オーナーが心配して「森下さん天井に火が着きそうじゃないか」
ここで慌てると心配させるので「大丈夫ですよ」と言ったものの、えらい事になったな～。
事務所の電話を借りると話す内容がボロが出てしまうので、走って近所の公衆電話で、町田給食に行ってる中村に電話した。
「こっちも火が吹き出している」とのこと。
中村は落ち着いたもので「バーナーのガスの出口をハンマーで叩いて、穴を小さくしろ」と言う。
すっ飛んで戻りオーナーに落ち着き払った声で「ガスの出口を調整しますから」と言ってバーナーを外して、ガスの出る穴を叩いて小さくした。
今度は炎が出なくなって「どうだ」って調子で見ていたら、洗浄機を使っているパートのおばさんたちがむせ始めた。ゴホンゴホンやっている。
公衆電話で、「偉いことになったぞ、むせているよ」と言ったら中村は、ハンマーで叩き過ぎたので穴が小さくなって、ガスが不完全燃焼だ、ドリルで穴をでかくしろ」と言う。
戻って落ち着き払って「ガスの出口を調整しますから」と言ってドリルで穴をでかくした。
ヤレヤレ上手く行った。
冬のお昼当時は携帯がないので、定期的に会社に電話を入れて、緊急の出来事がないか確認する仕組みになっていた。
世田谷給食センターに直ぐいけとのこと。
車で向かったら、センターのそばに消防車2台とパトカー3台、化学特装車が一台。
火事でもあったのかな～と、のんびり車を進めた。センターに近ずいて、KyoDoの従業員が俺に「社長！」と言った途端、ポリが俺の車を取り囲んで、引き摺り出した。
パトカー閉じ込められた。
何が何やら訳がわからぬ。
ポリの言うことには、センターのパートが洗浄機使用中に、3人意識不明でひっくりかえった。
救急車で病院に入院させてあるが、その結果で業務上過失致死か、傷害が残れば、逮捕または書類送検だという。
丁度サリンの直後だったこともあり、警察も消防も多勢きて慌ただしく動き回っている。
夕方になり入院していたパートのうち2人が歩いて戻って来た。
もう一人も意識は戻ったが少し頭が痛いので、一日入院するとのこと。
7時間振りにパトカーからだしてもらえた。
給食センターの社長は俺に1人当たり100万の慰謝料を払え、さもなくば裁判をするとおどかして来た。
300万なんてとても出せないと交渉したが、収まりそうにない。
警察の化学捜査の連中に、バーナーの接続工事に問題があると訴えた。
普通に接続すると、不完全燃焼はぜろにはなら無いが、かなり少なくなるとのこと。
接続した世田谷ガスのせいだと言い張った。
給食センターの社長はどっちでも良いが、出口はKyoDoが出せと言い張る。
結局世田谷ガスは、300万は出すがすべての責任はKyoDoにあるということにしてくれといってきた。
金さえ出してもらえれば、すべて私が悪うございました何ぞはたやすい事。
当時はPL法といって、製造物責任を問われるといろいろ面倒になると聞いていたが、零細企業相手には何のお咎めもなかった。
生ゴミ処理機を作った。
他社の機械を見て真似して作ったが、15台くらい売ってから、クレームの嵐となった。
刑務所の残飯の処理に売り込んで、日本国中の刑務所に修理に回った。
飯島はどこ行った？「宇都宮の刑務所です」
阿部は？「長崎の刑務所です」
他人が聞けばなんだここの社員は、刑務所にいってるのか。
厚み10ミリの鉄板でドラムを作り、生ゴミを入れて加熱する。
中の生ゴミは水分が飛んで重量も体積も減り、処理がし易くなる。
使用を始めて3ヶ月位からクレームが増えてくる。
加熱により厚み10ミリもあるドラムが微妙に歪んで、スムーズに回転しなくなる。
そのまま使い続けると、ドラムが変形して回転しなくなる。
その前に修理するのだが、直径80センチもあるドラムをハンマーで叩いてひずみを治す。ガンガンやったって治るようなもんではない。
頭が痛いとか耳が良くきこえないとか、修理に行きたがらなくなってしまった。
どうしたらよいか相談しても誰も解決策がない。
思い余って、鉄なんだからと、新日鉄に電話した。
あっちこっち当たってくれて、鉄に詳しい人が説明してくれた。
「鉄は800度で変形します。生ゴミが水分を含んでドラムにある間は、鉄は蓄熱しません。
丁度いくら薄くても水がある限りヤカンは解けないでしょう。
生ゴミの水分がなくなれば、ドラムを幾ら厚くしても、歪んできます。」
作った生ごみ処理機は、修理の出来ない欠陥製品であった。
クレーム対応が悪くてなかなか治らないので、刑務所も使わなくなってしまったので、行かなくても良くなった。
さすが、国の仕事は細かいことは言わない。
刑務所に入れられなくて良かった。
書き出せばキリは無いが、こうやって失敗を繰り返しているうちに、50億企業になり165億になって、これからは500億企業にする。
失敗はついて回るのだろうが、利口な人で行動しないのと、単細胞でも行動する人とでは、行動する人に軍杯が上がるような気がする。