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2016年7月に30店舗を出店し、中期経営計画で掲げていた「埼玉レストランチェーンにおける店舗数NO.1」という目標を達成した株式会社ROT。2017年1月1日からは新社長、山崎将志氏のもと「全店繁盛店による埼玉レストランチェーンNO.1」を目指し、新しいスタートを切った。同社を支える人材教育について、創業社長である田子英城氏にお話を伺った。1年に1回の店長総入れ替え制度 30業態30店舗をドミナント出店する同社が目指すのは“チェーン店”ではなく“個性輝く個人店”だ。1店舗、社員2人体制でアルバイトスタッフとチームを作り、目標に向かって店舗を運営するわけだが、人事戦略として年に1度、店長の総入れ替えが行われる。Report店長総入替えや社長ポスト争奪戦中期経営計画にもとづく人事戦略とは 人事異動は毎年1月上旬の店長集会で決められる。店長が社員を指名し「この店舗を○○さんと一緒にやりたい」と立候補する形だ。いわば、「FA(フリーエージェント)制」で、自らを人事に売り込む。社員の評価基準は様々あるが、大きく、①前年と比べて店舗の業績をどれだけアップさせたかを見る業績評価と、②上司や部下・同僚等、仕事上で関連する各方面から評価する「360度評価システム」のもと、年3回の昇給と賞与額が決められる。ある意味、「俺の手で赤字店舗を黒字にしてやる」という気合いのある社員が結果を出せば、それだけリターン(報酬)も大きいという制度だ。 しかし、店長全員が店舗を異動するにはデメリットもある。新た株式会社ROT 代表取締役 田子英城1978年7月25日、東京都板橋区生まれ。24歳大学時代に起業するため3500万の自己資金を貯めるも融資を受けられず挫折を味わう。そこから飲食業に目を向け2002年、「Cafe&Dining SUN」をオープン。埼玉県戸田市を中心に店舗を拡大し、2016年に中期経営計画で掲げていた30店舗を達成。人材教育として、社外研修、社内研修、資格取得支援、繁盛店視察支援等、様々な教育制度を設け人材教育に力を入れている。平均月商:30坪500万円(居酒屋業態)202017№34

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