Smiler 33
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店名の『PASTARS』の名前の通り、もちもちの生パスタが人気のパスタ店。ディナータイムはパスタ以外の豊富なフードメニューがラインナップ。ワイン片手に料理をつまみ、パスタで〆るスタイルで、パスタ店とは思えない客単価を誇る。 オーナーの宮澤さんとパートナーである料理長の福嶋さんは、グローバルダイニングの元同僚。飲食店経営のイロハを身につけ、2014年6月にここ赤坂に店舗をオープンした。 地下という立地柄、当初は苦戦を強いられながらも、着実にリピーターを増やして現在に至る。メインはもちろんもちもちの生パスタではあるが、ディナータイムというもの。 つまり高いワインは少しだけ、リーズナブルなワインなら量をたくさん飲めるということになり、一人の場合、格安になるものの、ボトルはなかなか頼みづらいが、あれこれ種類を楽しめるシステムが功を奏し、ひとり客のリピーターを増やしている。 こうしてパスタ店でありながら、ディナータイムの客単価は、なんと4500円という同店、その中でドリンク比率は約4割を占め、ドリンク売り上げのそのほとんどがワインだという。 おひとり様を囲い込みながら客単価を上げ、路面店とは一味違う工夫で着実に売り上げを伸ばしているようだ。はパスタ店というより、カジュアルなバルの様相を呈す。 常時約20種類以上のワインのラインナップと、常連客を中心に人気が高いラムチョップでリピーターを囲い込んでいる同店で目立つのが、こうした店では珍しいくらいにひとり客が多いこと。 しかもパスタだけ食べて帰るのではなく、ひとり客もワイン片手にラムチョップを頬張る姿が目立つのだ。 その理由の一つが、ワインの量り売りでそのシステムは「どのワインをオーダーしても定額700円、ただし単価の高いワインは1杯70㎖で、リーズナブルなものは160㎖」と、金額は均一だが、提供する量がワインによって違うワインの仕入れは基本、酒屋とインポーターより試飲でオーナー自らがセレクト。他店で飲んで気になるワインはラベルをチェックしてインポーターをチェックして取り寄せるというひとり客は量り売り、2名以上のグループ客はボトル売りがこの店の定番13

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