あさくまメール会員数が4年で70万人になった

4年前は、あさくまのメール会員は全店で1.6万人だった。

現在 70万人。今も増え続けている。

メルマガ一回の配信で2,000万円の売り上げがある。

2000万×4週×12ヵ月=9.6億

販促費0円だから、バカにならない。

当時33店舗あって、各店の店長がメール会員を、バラバラに集めていた。

1.6万人÷33店=484人/店

もっとメール会員を集めようと、各店に目標を決めて、毎月実績報告を店長会議の時にした。

一生懸命に集める店、2店

まあまあの取り組みをする店、10店

やるフリをする店、18店

中学時代から人の言うことを聞いたことのない店長、2人

店長会議のたびに、上位5人の店長に取り組み状況を報告させた。

下位の5人の店長には、反省と今月の決意を表明させたがほとんど効果がなかった。

当時の暴力的な本部長(クビにした)が、下位の店長を個別に怒鳴りつけるのが、毎月の店長会議の風景であった。

トレーニングもした。書いたものを読むだけにして、二人一組で30分のトーク練習もした。

上位の店長には、報奨金を支給。

あさくま上場の可能性が出て来たので、上位の店長には、ストックオプションをつけた。

しかし、どれも効果の薄い方法で、会員は思うように、増えてこなかった。

だが、臨店してみると、店長会議の報告ほど、店長が店員にメール会員募集している事を、伝えてない事がわかった。

俺と本部長で手分けして、臨店して、マネージャーに、肩ポンどうだったを、教え込んだ。

「肩ポンどうだった」

店の数字を良くするには「肩ポンどうだった」に尽きる。

パートに目標を与えて、意識づけをして、競争させて、報奨金を支給しても、ほとんど効果がないように、店長にメール会員の募集をあの手この手でやらせても、効果がないのは同じこと。
店長も店員も、けしてひねくれているわけではない。指示をしてやらないのではない。

その場の指示はやるが、期日を設けた指示は全く効果がなかった。

ましてや 今週中にとか、今月の目標、今月の決意などは、リーダーが喜んでいるだけで、

「やるゾッーオウッー」などは、その場の掛け声だけだ。
その場で言われた指示はやる。ならば、客が来たときに、メニュー説明する時に「メール会員になると、ドリンクバー無料になり、毎月会員様だけの、お得な情報が入ります」のトークをやらせれば良い。

それも今日の目標としないで、パートの肩を「ポン」と叩いて「あのお客に説明してこい、どうだった」

これを「店長の仕事として、繁忙時間にやる事だと癖になるまで」、臨店時にマネージャーにやらせる。

臨店時に「肩ポンどうだった」をマネージャーがやる癖になるまで、俺と本部長の臨店時の仕事とした。

売り上げ1000億の目標を持っていながら、やっている事は「肩ポンどうだった」

バカバカしい繰り返しではあるが、その結果が、1.6万が70万人である。

森下篤史ビジネスアスリートブログ