靖国参拝と孫たち

5年生3年生1年生の3人を連れて、靖国参拝した。大鳥居で並んで礼をして、ここには、18~20才くらいの若い人達が、戦争になったので、国を守るために兵隊になった。兵隊が自分が死んでも国を守ってくれたから、じぃじがいて、パパ、ママがいたから、お前たちがいるんだよ。その人達を祀ってあるから、ありがとね、安らかに眠ってくださいって、頭をさげるんだよ。

ニコニコとして、並んで頭を下げている。

参拝が終わると、左手に「遊就館」といって、神武以来の歴史的展示物を不思議そうに眺めていたが、零戦を見せて、「この飛行機に爆弾を積んで、敵の船に体当たりをしたんだよ、」

「死んじゃうの」
「お父さん!お母さん!僕は日本を守るために死にますといって、体当 たりしたんだ。」
「爆弾を落として、帰って来ればいいのに」
「戦いに負けてきて、日本中が爆弾で焼けてしまって、船も飛行機も爆弾も作れなくなってしまった。敵の船に高いところから爆弾を落としてもあたらない。

飛行機に爆弾をつけて、船めがけて体当たりしたんだ。」
「万葉は、出来ないな。」
「みんな出来ないって言ってたら、日本は無くなっちまうぞ!
戦争になったら、出来ないって言ってないで、みんなで戦って国を守るんだよ、分かったか」
分かったか分からんか知ぬが、
「うん」

次のコーナーは 特攻兵の遺書
「お父さん!与次郎はこの日のために生きてきました、心は快晴で、雲ひとつない気持ちです。ただ一つ心残りは、お父さん、お母さんに、何一つ恩返しをしないで、行くのが、残念です。泰子、お前ももうすぐ10歳になる、お父さん、お母さんの言いつけを守り、俺の分の親孝行をして来れ。お前がくれた人形をお守りにして、体当たりする。寂しいことはない。お前が寂しくなっても、兄さんは天から見ているから安心してください。「さようなら」

声を出して、子供に読んで聞かせた。泣きはしなかったが、神妙な顔をして聞いていた。そこを離れてしばらく行くと、土産物コーナーがあった。「お土産買っていい?」元気な声で走って言った。

日本は大丈夫かなぁ。

森下篤史ビジネスアスリートブログ