マルチコンセプトな展開で出店攻勢!

「東京に出店する気は今の所ありません」と断言するのは、地元高松で現在5店舗のドミナント展開をするポラーチョ川西社長。卒業と同時に東京へ上京、数年、働きながら中目黒で暮らし帰郷、その後、サラリーマン生活を2年半程送るも、飲食好きもあり、飲食店経営を視野に居酒屋で働くこととなる。資金を貯めつつ物件探し、時にはバックパッカーとして海外を渡り歩くこともあったという。

川西氏曰く、「高松は東京に比べて、選べるほどの職種がないんです」というように、やりたい仕事というのはなかなかなく、ないなら自分でやるしかないという発想もあっての独立開業となった。創業店舗は地中海ビストロ店で、ここでじっくり4年間、そこからは怒涛の出店ラッシュで、浜焼酒場、スパニッシュイタリアン、朝挽焼鳥と続き、このほどオープンした大衆居酒屋『サンダー酒場』と、驚くことに約10ヶ月に1店舗というハイペース出店を果たした。

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業態も屋号も全て違う展開に「高松は支店経済都市として、四国の中でも一番の規模の転勤族がいるんです。その層を狙ってはいますが、とはいえ、東京に比べ絶対客数が少ないので、ワンブランドでは限界があり、ブランド展開するなら県外まで出ないと正直無理ですね」と語る。そこで、川西氏は、狭いエリアに多業態、しかもリーズナブルな店舗を展開し、いわゆる「はしご酒」客を狙い、それが見事的中し、現在の成功を収めた。実際、徒歩2分圏内にある3店舗は、開店とほぼ同時にサラリーマン層を中心に、客でにぎわいを見せる。

今後の展開については、「まだまだ高松ですね、いっても県外くらいで東京に出店する気は今の所ありません、もし東京に出すならここからなら海外行くのも同じですから、そっちの方が魅力ありますね!」と、堅実ながらもその視点の先に野望が見え隠れした。


サンダー酒場
香川県高松市内町6-18
☎︎087-813-1717

Smiler30号より