波長の合わない奴 パート2

シンガポールも3日目を終えようとしている。
波長の合わない、財務のプロ吉村との旅
19時からみずほ銀の丸山と、フィナンシャルアドバイザーの神作、俺と吉村で、
サッポロライオンの店長に現地の様子を聞く事にした。
相変わらず吉村の知ったかぶり。
「イングランドの金持ちは、質素で日常生活ではあまり金を使わないんだけど、こちらの金持ちはどんな風ですか」
こちらの金持ちの事を聞きたいのに、イングランドの金持ちの事をいちいち言うなよなって。
1時間飲んで彼らは飛行機の時間だと去って行った。
我々も帰ろうと言う事になり、歩いて帰ろうと言ったら、私は自腹で良いから車で帰ります。
一人で帰って下さいだってさ。
この野郎、殿の付き添いって事を忘れて、一人で帰れだと。
冒険が好きで歩いて帰ろうとしているのだから、吉村について来て欲しい訳ではないが、
一人で帰れとはよく言ったもんだ。
地図を吉村に見せて、今いるとこは何処かい、と尋ねたが、知らぬと言う。
なれぬ英語で俺は、通行人に聞いた。
「I Wood like to go this hotel 。Where am l」
英語が正しいかどうかは兎も角、聞いてみた。
姉ちゃんは地図をみながら、この辺りだと指差して教えてくれた。
間髪をいれず吉村が「l think so」などと言った。
「お前な~、俺が聞いた時はお前は知らないと言った。今姉ちゃんに尋ねたら、I think so ってか、やな野郎だな~って自分で思うだろう。」
「私が嫌いですか!」
「嫌いも嫌い、歯茎の色が悪くて、顔にうんこをつけたおんなよりもきらいだ!」
「私はウンコですか」
「ウンコじゃあない、ウンコがついてるだけだ。」
「ウンコ、ウンコって。クビにして下さいクビに」
「クビにウンコをつけるのは難しい。」
怒って行っちまった。
早く明日になぁれ。