仕事の出来ない人は、病気?

やる気がない人に、目標と希望を与え、一緒に取り組んで成長させる。
まことに手間のかかることが好きだから、苦にはならない。が労多くして役少なし。
弟は合理的経営者。
論理的、無機質的な視点で人を使う。
毛利が管理部長をやっている時、奴は会議になると10分以内にウツラウツラしてしまう。
自分が発表しない限り、マスコミ相手の会社説明会でも、社長が10分も続けてしゃべり始めると、コックリし始める。
管理部長だから、会議ともなれば、大概前の方の席になる。
何だあれはと、ヒンシュク買うことも多かった。
俺は怒鳴るばっかりでちっとも、毛利がコックリすることをやめるわけでもなかったが、相変わらず怒鳴っていた。
弟は俺とは全く違う反応をする。
毛利は脳に腫瘍か何かで来ていて、眠り病に違いない。「病院に行け、病院に行け」と、しつこくはないが、いくまで2~3年言い続ける。
何かのたびに思い出したように「病院に行け」と言ってた。
遂に毛利も「病院に行って来た。
何ともなかった。
今毛利は本人のたっての希望で、北海道のエリアマネージャをやっている。
成績も中々のものを残している。
弟の部署に、仕事が速さが並外れて遅い山川君がいる。
その上に、知恵が足りないのではなく、知恵そのものがないのではないかと思われるような取り組みをする。
山川君は、大宮の店長経験者なのに、パートになって、週3日の勤務になってしまった。
目に余って弟は「病院に行け」を言い続けていたら、病院で抗鬱剤を処方して貰った。
1ヶ月したら、上司の千野君から、「大川君は、すごいやる気を出して、今までの3倍もやるようになって、仕事も早くなりました」との報告があった。
更に1ヶ月して千野君から相談があった。
「山川君は辞めると言ってきました。やる気がでて、もっと給料の良い会社に移るそうです。」
ウーム。