会社の爺いどもと沖縄2泊3日

幹事の長崎建男が気の利かん爺いで、総務をやってるから全国の店から外せと言われている男。
定年制がないから、60才以上が30%を超えている。
2ヶ月ほど前もシンガポールの労働大臣以下14人で、高齢者の有効活用先進企業テンポスに視察に来た。
シンガポールは急速に高齢化するそうだ。
「高齢者を使う時の課題はなんでしょうか」
「信州大を出たような優秀な70才の、長崎建男って言うのが総務にいるんですが、ボールペンの芯を買って来てと使い古しの芯を渡した。買って来たのは青いインク、渡したのは黒いインクの芯。
長崎さん、インクが青いじゃないか!はい!ハイじゃないよ、俺の渡した芯を見てみろ。黒ですね~、勝手に色を変えたのを持ってくんなよ。 こんなことはしょっちゅうです」
と言ってやったから長崎建男は、シンガポールへは入国できないと思う。
「グループ長、沖縄のスケジュールの案ですが」と言って説明をし始めたが、下書きのA 3のシートを見ていて、俺には見せようとしない。
書いたものが目の前にあるんだから見せればよいものを、気が効かないことこの上ない。
メールでスケジュールを送って来た。
前日見ればいいやとほって置いたのが間違い。
案内を見ると
集合場所
蒲田駅→エレベーター→モスバーガーと書いてある。
長崎建男だから、モスバーガーは、もしかすると、うどん屋のことかもしれぬ。第一蒲田のホームには、モスバーガーはおろか、うどん屋すらない。
電話してもすぐ出ない、もうろく爺いだから、自分の携帯がなってるのに気がつかない。すぐに返事をしないから、かかって来たことすら忘れる。
羽田でモスバーガーを探せばいいやって乗り込んだが、現地の案内に聞いたが「モスバーガーは、ありません。マグドナルドならJALとANAにあります」
沖縄行はJALだから、検討つけて、JALのマクドナルドへ行って見た。
爺いがすでに5~6人いた。
集合時間より1時間も前だっつうのに。
「長崎さん、何だいこの案内は!」
「すみません、長崎は今日も、ダメだった」
「自分で言うんじゃないよ。」