メリハリのある会社

狼研修

サークルKか、サンクスの店長会議だとする。

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートに押されて客離れが激しい。

提案があった。

セブンイレブンの「おでん」に対抗して 店頭で揚げ物を揚げて売りましょう と決めた。

店長に聞く

1 揚げ物の出来る人だけ残して、他の人を解雇する

2 揚げ物くらい、練習すれば誰でも出来る。首にしなくても期限を決めて、練習させれば良い

1か2のどちらかの選択をさせると、ほとんどの人が「2」を選ぶ。

その日から、店長の責任として、期日までに、基準通りの揚げ物を作れるようにすることである。

全員に伝える。揚げ物の出来ないパートは使えない。練習すれば出来るようになるから、ここで働き続けたいなら、トレーニングしますか。

全員から、了解をもらって、集合トレーニングをして、できの悪い人を残して更にトレーニングをする。

更には、宿題を出して、自宅で練習させる。

何人かが、やる気がなくて、期待通りの出来栄えの揚げ物を作れるようにならなかった。

この店は全てのパートは、レジもやる、棚卸し陳列もやる、揚げ物もやる。

揚げ物をできないパートを使うことは出来ない。

この二人をどうしますか。

小学生を指導しているのではない。大人に、了解をもらって、指導してくれればできるからと言うので、練習させた。

やる気のない二人をどうしますか。

出来ないパートが二人もいると、シフトに問題が出て、人件費率がたちまち上がる。

切羽詰まっているサークルK。取り組まないふたりを、おいてはおけない。

テンポスは、残り4年で、165億を500億にする。500億の必然性はない。リスクを避ける、挑戦の出来ないボンクラが、分かったような顔して「無理です」という。

1000億にする途中経過で500億と言ってるだけだ。「無理」かどうか、意見を聞いてるんじゃあない。

1000億にすると言ったら、やるだけだ。

残り4年で、165億を、三倍にする。

社員集めて聞いた。個人面談で聞いた。

テンポスで働くことは、チャンスですか?チャンスを生かすために、トレーニングを受けさせて下さい。

数年で、今の自分の何倍もの能力アップによって、他社で10年で身につけることを、1年で、出来るようにします。

「よし分かった。お前がそう言うなら、俺が一肌脱いでトレーナーになってやる」

「お願いします」

この関係でスタートした「狼研修」だった。

情報館の安藤取締役は、二回続けてさぼった。

ソコソコ数字を上げている。今までサボっても許されていた。

狼研修も、サボってみた。

数字は関係ない。500億に向って行くために、自分を鍛えて下さいと言うから、一肌脱ごうと決めた

そうか、だったらトレーナーをやってやるよと、暑い中来ているんだ。

それをサボったなら、「テメイ俺を舐めてんのかっ」と、首根っこを捕まえて張り倒す。

役員を外し、減俸させる。

安藤取締役は、翌日会社を休んだ。それを許して来たテンポス。

狼研修のポイントは、揚げ物のトレーニングをやらないパート、研修を休んだ安藤取締役こいつ達を許さない会社にして行こうということだ。

500億にするためとは言え難しいことは一つもない。揚げ物のトレーニング程度の取り組み項目がいくつもある。

挑戦項目は一つもない。

電話掛け30件/日 テンポスの店頭で、来店客に声かけ2時間、この程度のやろうとすれば出来る項目ばかりで、能力差ではなく、取り組めばできること。

店長はこの10項目を、店頭で徹底させることだ。

この10項目程度をやらせられない店長を交代させる。数字が良かったからって、この10項目をやらせられない店長は減俸の上降格。取り組もうとしない怠け者を見つけるための研修と言っても良い。

徹底させる練習をして、従業員を動かす練習をして、取り組みの悪い従業員を、怒鳴りつける練習をする。

怒鳴りつけてもやらない従業員は、辞めて貰う。

ここまでが「狼研修の」カリキュラムだ。

「狼研修」の要

辞めさせて良い条件

揚げ物の出来ないパートのうち一人は、うまく出来ないにもかかわらず、家で練習してこない。

もう一人は家で練習をしてくるが、なかなかうまく出来ない。

朝礼時全員で交代して、トレーニングをする。

朝礼が終わってから、店長はこの二人を別室でトレーニングをする。夜も残してトレーニングをする。

毎日繰り返しているうちに、現場から他の仕事に支障がで始めてクレームがでる。

それにもかかわらず、店長は二人を何とかして上げたいと、トレーニングを続ける。

その内に、本人から申し出がある。そこまでやってもらったが、私には無理なようです。

店員からも、店長そこまで面倒見たのだから、もういいでしょう。と言われるようになる。

店長は誰もいないところで、天を仰いで、涙する。俺の力がないために二人を残すことができなかった。

ボランティアではない。そんなことは分かっている。出来ない二人を置いとくと、揚げ物用に人を採用することになり、コストアップになる。

ここまでやってみて、辞めて貰う。涙しながら辞めてもらう。

今のテンポスは、怠け者の店長も、やる気のない従業員も、断罪しない。

一方で、パート、従業員に、「絶対首にしない。俺が面倒みるうちは、絶対大丈夫だ」。と言わず、本気になって教育もしない。

ぬるま湯に慣れてしまったテンポス。それをメリハリのあるテンポスにする。