変化と共に消えゆく社員に、黙祷!

人を育てることに対して、執着がありすぎて(本人のためと言って)、叱咤激励がすぎていた面は確かにある。

青木は、40才 10年選手、店長、引き上げ再生の責任者を歴任したが、まともな実績はなく、最近の引き取りの職場では、二時間で出来る仕事を一日かかってやっていた。

腐り切った精神ではあるが、芯から腐っているわけでもなかろう。

あさくまに、青木に匹敵する山田と、飼鳥の両店長がいる。

何やらせても、どん尻で板津、牧野マネージャーから見放されていた。ー

踏ん張りをきかせることはまずない。

この二人が5月6月と実績がでてきた。

高木マネージャーが、とりわけできの悪い二人を引き取って、実績をあげさせているのは、奇跡に近い。

俺も人の見方を変えた。山田 飼鳥を更生為せられるなら、世の中の人間大概のダメ人も、生きる可能性はあるってこと。

高木マネージャーは、毎日店に行き店長に指示するだけでなく、パートも巻き込んで「山田」をおとこにしてやって、と頼んでくる。

店に行けないひは、電話掛けを2~3回/日してフォローする。

よっぽど面倒見が良くないと、出来ることではない。

が、面倒みれば何とかなるってことは証明された。

この二ヶ月青木を俺が直接面倒みた。

言われたことは何とかやっているが、根が怠け者だから改心して目の覚めるようなうごきは、期待すべくもない。

これで40スギの男かよ。

崖っぷちに立ってる自覚がない。

窮鼠 猫に噛まれる。背水の陣のしこうものなら、水に溺れて全滅だ。

俺には高木マネージャーが、山田に入れ込んでやっている程、青木に接している時間がない。

残念だがお手上げ。

千葉の阿部将志が、拾ってくれるという。40男の給料を25万に下げてやるのが、俺に出来るせめてもの花向けだ。

ぬるま湯を提供していたテンポスの犠牲だ。これは、経営者としての考え方であって、青木に対しては、会社の育て方や、上司に問題があるのではない。100%お前の取り組みに責任がある。

能力がないのではないと思う。ぬるま湯に慣れてしまっただけだ。

青木ぃ将志に鍛えてもらい、まともな40男になって、世の中にでで来いよ!

怠け者「青木」に匹敵する役に立たない人種

間抜け「中村」がいる。一生懸命働く。まず文句をいうことはない。長時間働くし、休日出勤もいとわない。

が、成果に結びつかない。

目標にたいして、実績が達成しない時、打つ手を変えない。そのままを繰り返す。

傍目には、目標が分かってるのかとか、目標がないとしか見えないが、本人にしてみれば「目標」は、はっきりとしている。

成果に結びつかないのだから、打つ手を変えれば良いのに、もう少しこのままやろうとか、そのうちに成果が出るだろうとかで、変えようとしない。

「間抜け」の称号を与える。中村 伝次 水越 山川 岡本はこのグループの中では 抜きん出ている。

怠け者「青木」と違って、暑かろうが寒かろうが、文句も言わず黙々と働く「間抜け」グループには、何としても会社として、報いてやりたいと思う。

店長や課長部長をやってると、実績がなければ、即降格 減俸 ボーナス減額となる。

その上でどうやって報いればいいのだ。

一方で、チャンスを捉えて、取り組みを変えてくる人と、最近の入社の幹部候補は今までの人とはグレードが違っていてたのもしいかぎりである。

長い付き合いで苦楽を共にしてきた戦友が、「助けて~」と叫びながら、奈落の底に落ちて行くのに、何もできないもどかしさを感ずる。

あさくまの新年度の給料を決めた。9項目

1 FL比率 10

2 メール獲得率 5

3 推奨ディナー 5

4 推奨ランチ 5

5 利益額 10

6 利益率 5

7 衛生 5

8 覆面調査 10

9 客数/時.人 5

後ろの数字は評価の比重。利益以外は取り組みだけでAランクをもらえるものばかり。

上位者は全ての項目に、Aランクをもらい、下位者は全ての項目にC2を貰う。

全員がAランクをもらえるようにしているが、見事にばらけている。

テンポスにおける「間抜け」グループのひとは、全ての項目に、Aランクをもらえるものばかり。

まだあさくまの評価は、そんなに工夫はいらないし、真面目に取り組めば最高の給料をもらえるようにしてある。

にもかかわらず、評価を気にしない店長が15%はいた。

評価方法について意見を聞くと、営業利益は、家賃が高いと、努力だけでは利益額が上がらなくて不利になるので、評価を変えた方が良い。との事。

俺の回答

「 確かにそんな面はあるから直しましょう。但し質問した下西よ!お前が努力だけでAランクをもらえる項目が、高い点数で、営業利益は、努力では無理です。と言うなら、営業利益の項目を見直さなくてはならぬが、他の評価がガタガタ、つまり努力してないということだ。

努力もしない人間が、営業利益の項目を不利だ、なんて、よく言えるもんだ。」

おしなべて、凡人は、評価を良くするために、行動しないで、支給日に騒ぐ。

一年もすると、あさくまも 真面目に取り組めば高い評価を受けられた時代から、

テンポスのように、真面目に取り組んでも、成果の出ない「間抜け」は、降格の憂き目を見る事になる。