レタスの馬鹿野郎

今朝はパン。味噌汁の代わりにたまにぎ、ジャガイモにんじんのプープ、プープじゃぁないよ、スープだ。

こいつらぁは、まだ良い。汁に浸かって、皿の中で、嬉しそうに散らばっている。可愛いもんだ。

許せんのは、ヨーグルト。 お前だよ、お前のことだ、横向いてんじゃぁねぇ。

俺も65だ。

長い間我慢してきたが、今日と言う今日は言わせてもらう。

ヨーグルさんよ、いつもいつも、つんとすまして、色白の外人ずらぁ、しやぁがって、なんだ、其の態度は。

俺はなぁ、一度だって、お前を旨いと思って食ったことなんかない。

健康のためになる、っつうから、我慢して付き合ってきた。

おまえなぁ、自分じゃぁ、もてると思ってるらしいが、そこんとこ、勘違いってんだよ。
レタス、レタス、隠れてんじゃぁねぇ、パリパリ、生で、食えってのか!

ウサギじゃぁないんだよ。西洋かぶれした女と年端もいかぬガキどもに、

ちぃとばかり、人気があるからって、調子に乗るんじゃねぇぞ、この野郎!

そりゃぁ、あさくまのサラダバー、ファミレス、寿司の喜代村でさえ、サラダにレタスがついてるって言うより、

主役じゃぁないか、調子に乗るのも無理は無いが、いまに見てろ!

お前らの活躍の場所は、「野菜炒めだ、分をわきまえろ!」

ビクトリーで野菜炒めサンドを出したが、汁がたれる、とか言いやがって、一ヶ月を待たず、ひっこめられた。

やくざのいいがかりだ。汁の無い野菜炒めがどこの世界にあるってんだ。